WordPressの各更新版には面白い新機能、最新テクノロジーとセキュリティーへのアップグレードが備えられており。しかし、WordPressの新バージョンを設定することは、単に”更新”ボタンを押すことだけを意味するのではありません。WordPressサイトでエラーが発生しないために、最初にテストをする必要があります。
WordPressの更新をする際のリスク
WordPressは現在、最も利用されているCMSですが、それでもベストバージョンはまだありません。更新版はそれぞれ、より優れた機能を備えているが、Webサイトに問題を引き起こす可能性もあります。
- プラグインやテーマと互換性がない可能性がある
- ユーザーエクスペリエンスに大きな変化をもたらす可能性がある
- WordPressの更新エラーに遭遇する可能性がある
顧客がWebサイトにアクセスする際、ダウンタイムが発生するとユーザーエクスペリエンスが低下し、直帰率が高くなってしまいます。この記事では、WordPressの更新をする前に、Webサイトを保護するいくつかのヒントを紹介します。
WordPressの更新をする前に、Webサイトを保護するためのいくつかのヒント
Webサイトのバックアップ
WebサイトのバックアップはWordPressを最新版にアップグレードする際の最も重要なことです。Webサーバーは常にWebサイトのバックアップ版を保存していますが、問題が発生する可能性があるので、念のため注意しておくべきです。
WordPressにはUpdraftPlusやBackupBuddy、VaultPressなどのバックアップ専用プラグインがあります。
PHPバージョンの更新
WordPress、テーマとプラグインはPHP言語を使用しているため、必ず更新版を維持してください。そうしなければ、Webサイトでエラーが発生します。
WordPressはPHP5.6に対応していますが、最新のPHPバージョンを使用することをお勧めします。現在、最新バージョンはPHP7.3です。最新版のサイバーセキュリティでWordPressを高速化するのに役立ちます。
使用しているPHPのバージョンを確認するには、「ストレージ管理パネル」に移動し、「PHPバージョン管理システム」をクリックします。Display PHP Versionというプラグインを使用することも可能です。
プラグインを更新する
プラグインの更新は常に良い方法ですが、アップグレードする前に、各更新版に注意する必要もあります。
2019年11月にリリースされたWordPress5.3「Krik(カーク)」は最新版と互換性のあるバージョンです。使用しているバージョンがWebサイトの要件を満たしていない場合は、スムーズな動作を確保するために、WordPressを新しいバージョンにアップグレードする必要があります。
WordPressプラグイン「Classic Editor」をダウンロードする
2018年12月にリリースされたGutenbergのアップデートについては、今まで様々な意見が出されました。新エディターが好きかどうかに関わらず、最も安全な方法は公式なWordPressプラグイン「Classic Editor」をダウンロードすることです。
この方法で、新エディタ―でエラーが発生しても、旧エディターを保持するこが可能です。
コピーサイトを生成する
ステージング環境は本番サイトから全く同じコピーサイトを生成し、このコピーサイトにおいて編集、又は動作テストを行います。行った編集は本番サイトに影響を与えません。
最初に、サイトの分割する方法を決定する必要があります。
- プラグインを使用する
WPステージングなど、Webサイトを段階的に作成するのに役立つ無料のプラグインがあります。
プラグインはサーバー上にコピーサイトが入っているフォルダを作成します。アップグレードすることを決定したら、ボタンを押すだけでサイト全体を公開状態に変更します。
- ローカル環境
ローカル環境で新しいWordPressリリースをテストすることには、多くの開発者が気に入っているいくつかの特典があります。
- インターネットに接続していなくても、Webサイトを使用したり編集したりすることが可能です。
- 安全で隔離された環境で編集を行うことが可能です。
- 読み込み時間が短縮され、仕事がより早く、より効率的になります。
XAMPPやLaragonなど、WordPressをインストールするためのローカルサーバーのセットアップに役立つ優れたソフトウェアがいくつかあります。
全てを再確認する
WordPressを最新版にアップグレードする前に、次のことを確認する必要があります。
- Webサイトの全機能を確認する
- テーマでエラーが出るか確認する
- プラグイ、メタボックス、ショートコードがアクティブ化になっているか確認する
「サイトヘルス」を使用することで徹底的に確認することが可能です。
WordPressを最新版に更新する
数年運用後、現在のサーバー需要に応えるために、WordPressサイトは新バージョンにアップグレードする必要があります。
しかしながら、アップグレードをする際、エラーが発生しないために、サイトはコピーされ、又はテスト用サーバーに移動する必要があります。アップグレードが成功し、エラーが発生しなくなったら、公式Webサイトに移動します。
デジタルエージェンシーやITマネージャーにとって、公開する前に、WordPress更新版をテストすることは単なる賢いヒントではなく、それは必須です。